創業より39年の間、学校、病院、ホテル、商店建築・・・いろいろな建築物を設計してまいりましたが、やはり、原点は住宅にあります。これまで蓄積した住宅造りに関する七王建築設計事務所の考え方や思いなどを折に触れてfacebookで述べております。一覧でご覧いただけるようこちらに転載いたします。住宅を計画されてる方のご参考にしていただけると幸いです。

住宅の設計をするうえで、人々の困った事、不自由だった事は勿論の事、住宅の建つ環境、または住宅の性能を専門的な立場で解決いたします。

この街で生まれ、この街で育ち、この街で学び、この街で勤め、この街で結ばれ、この街で子供を育て、そしてその子がこの街を受け継ぐ。
この循環の中で、人々は痛みや悲しみ、喜びを分かち合いながら、それぞれの空間の中で生活をしています。その生活する住宅づくりを創出することが七王建築設計事務所の仕事です。

家を建てる理由

・アパートに住んでいるので上下階の音が気になる
・今住んでいるところが手狭になった
・子供が小学校に入る前に建てたい
・のびのびと子供を育てたい
・収納場所が少ない
・アパートの家賃1万か2万足したら建てられる
・自分のもの(財産)になる
・年齢的な事を考えると今かと・・・
というような理由が多く見受けられます。

家をつくる理由って「幸せな家庭」を作ることでは・・・
「家を建てる理由」は「幸せな家庭」をつくるための手段ではないだろうか。プラニング(住宅の間取りや採光、通風、換気断熱等の計画原論と各論)は「幸せな家庭」をつくるための作業です。
個人個人の性格が異なるように家庭の性格も違います。それは、それぞれの育ってきた環境が異なるからです。
だからこそ、それぞれの「家」にはそれぞれの異なった「プラニング」が必然なのです。

住宅から病気にならない

高気密・高断熱住宅が提唱されているが、高気密住宅でビニルクロスを使用すると、ビニルクロスは湿気を吸収しないために表面と下地の裏の温度差によって下地の裏に結露が発生し黴が発生する。シックハウス対策で24時間換気が義務付けられているが、24時間換気することによって部屋中に微細な黴をまき散らすことになり、現在、国内外で問題になっている。
日本家屋は高温多湿の気候に対応して進化してきたのだが、ツーバイフォーやビニルクロス張りの高気密住宅の促進によってアトピー、喘息、めまいなどの健康障害が頻発している。
我々はこの日本の風土、気候に適する通期断熱工法を推奨する。

住宅から孤独にならない

家族といても自分の居場所がなく寂しさを感じられている方がたくさんおられる。それぞれが、それぞれを見守れる優しさのある「家」でなければならない。

校倉造

高気密・高断熱工法は言い換えれば超密閉住宅。エアコンによって空調することが前提です。高気密・高断熱であればエアコンの効きが良く、熱量のコントロールが容易いと言うことで「省エネ」と呼ばれています。
しかし、住む人の健康のために義務付けられた24時間換気は、夏季は暑い外気、冬は冷たい外気を取り入れるので、せっかく暖まった室内の温度が下がり、冷えていた室温が上がる。これでは「省エネ」とは言えないし、「高気密・高断熱」と「24時間換気」の併用は矛盾さえ感じます。
24時間換気については前々回でも記述したとおり高気密・高断熱によって行き場を失った湿気が結露し壁内部や換気ダクト内のカビやダニを部屋に拡散させる。データーによると24時間換気をしても70%くらいの空気は換気できずに停滞するそうです。
この問題解決を検討しているのですが、建築工事費は多少割高にはなりますが、「通期断熱工法」が高温多湿な日本の気候には適していると思います。
次回は「通期断熱工法とは」を掲載します。
(写真は「P&Cパークサイド」------大分市建築大賞奨励賞受賞)

通気断熱とは

昔の日本建築の主要材料は屋根はカヤや藁、壁は土でできており、直射日光を受けても表面温度はそれ程上昇しなかったが、現在の住宅は瓦、鉄板、サイディングを使用するため建物の表面温度が外気温を越えるようになり、この使用材料の変化が最近の住宅の夏の暑さの原因でもあります。
通気断熱工法とは外壁の内側と内壁の外側に通気層を設けその通気層の中で発生する上昇気流を利用して建物全体の換気を行うものです。
夏、外壁側の通気層は上昇気流により外壁麺からの熱を、室内側の通気層は室内の湿気やホルムアルデヒド、臭いを上昇気流によって屋根頂部から外部に排出します。但し室内側の仕上げ材、下地材は透湿性のものを使用します。
冬、閉じられた通気層は上昇気流が発生しないので、その通気層が保温層となって断熱します。この自然換気が電気や機械を使わずにできるので、24時間機械換気とは異なりエコでメンテナンスフリーなのです。

制振構造について

まず動画を見て下さい。左の建物は耐震等級1の一般的な住宅、右は耐震等級2の長期優良住宅仕様です。この動画は独立行政法人 防災科学技術研究所の耐震工法の効果確認するための実験です。
ご覧のとおり耐震等級2の方が倒壊しました。一定の条件下では耐震だけでは倒壊するということです。このことを踏まえ私どもは「耐震+制振」工法を標準として設計しています。
次に制振、免震、耐震の違いについて比較された記事を掲載しました。(ウィキペディアによる)

<制振>
地震動をエネルギーとして捉え、建物自体に組み込んだエネルギー吸収機構により地震が入力しても抑制する技術。建物の揺れを抑え、構造体の損傷が軽減されるため繰り返しの地震に有効。大規模建築物に採用する事が多かったが、近年では戸建て住宅への効果も検証され、採用する例が急増している。免震に比べて、コストは安価。


<免震>
地盤との絶縁などにより、地震力を受けないようにする。基礎部分にアイソレータやダンパーを敷き、その上に建物を設置することにより、地盤の揺れに建物が追随しないようにする。あらゆる規模の建築物に有効だが、コストは大きく、普及率は高くない。又、地盤と絶縁する為、強力な台風や竜巻により倒壊する可能性がある。又、津波に押し倒される可能性もあり、前述の台風や竜巻が起こっている時に地震が起きると、更に倒壊の危険性が高まる。


<耐震>

地震の力に対して、構造体の力で耐える技術。構造を丈夫にし、地震力を受けても倒壊しないようにする。耐力壁を配置し、筋交いなどを設けることで、建物の各部分が破壊しないだけの強度を確保する。すべての建築物に必須の要素である。繰り返しの地震においては、破壊は進行していく(木造住宅における現状の耐震基準は、震度6程度の地震1回では倒壊しない事を定めている)。
建物の倒壊防止は勿論ですが、耐震構造と制振構造を併用することによって建物のダメージを軽減するとともに、地震後の建物の変形を防ぐことを考えています。
左の建物は耐震等級1の一般的な住宅、右は耐震等級2の長期優良住宅仕様です。この動画は独立行政法人 防災科学技術研究所の耐震工法の効果確認するための実験です。
ご覧のとおり耐震等級2の方が倒壊しました。一定の条件下では耐震だけでは倒壊するということです。このことを踏まえ私どもは「耐震+制振」工法を標準として設計しています。

私たちは、お客様、同僚、協力会社、家族とともに歩み、ともに喜ぶことを考え行動し、お互いにかけがえのない存在として感動を分かち合います。
創業以来39年間、蓄積された実績と技術の粋を結集し建築設計に取り組んでいます。現在は本物の自然素材の研究、パッシブデザイン、通気断熱工法、制振工法のご相談を承っています。

本物の自然素材採用検討会議 その1
乳幼児、高齢者など抵抗力の弱い方、アレルギー体質、化学物質過敏症の方が化学物質で作られた新建材を使用した家に居住すると目まいや吐き気に襲われ、特に化学物質過敏症の方は新聞など活字が読めなくなるそうです。
七王建築設計事務所では「本物の自然素材」を採用するため検討会議を重ねています。
「本物の自然素材」とは何なのでしょうか?

本物の自然素材採用検討会議 その2

最近のアレルギー体質は食生活の変化によるものも多いのですが、石油製品からできる建築資材の影響が特に目立ちます。
新築してしばらくは居住したが、目まい、吐き気、食欲不振、立つこともできなくなり入院、引っ越し。こういう事例も聞き及んでいます。
建築基準法28条2「シックハウスの技術的基準」により24時間換気が義務付けられたが、この法律もかなり矛盾したもので、換気によってホルムアルデヒドを各部屋にまき散らす事もあり得ます。
化学製品、石油製品の建築資材を極力使用しないを住宅の新築、リフォームに採用すべく研究し、ほぼまとまってきました。あくまでも私的研究なので、この場でその建築材料を公表することは差し控えますが、住宅を計画されてるかた、また、リフォームを計画されてる方でご興味の御座います方はご一報頂ければお教え致します。
先日、市内椎迫で着工したM様邸にはこの自然素材を使用させて頂いています。直近の事例は、お客様のご厚意により皆様にご覧いただけるよう見学会を開く事もありあます。詳しくはFacebookにてご案内いたします。


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